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目次
本研究では,結合価パターンの分類から改めて行い,[3]の辞書を
参考に見直しと校正を行う.校正で行う結合価パターンの分析の流れを図
5に示す.
まず,前述した「感情動作」,「感情状態」に属する用言の結合価パターン
(1,615件) を,情緒を明示的に表す直接表現と,そうでない非直接表現に分類す
る.その際,分類を系統立て効率良く行うため,非直接表現は「原因表現」,
「反応表現」,「その他」のフラグをつける.各分類は以下のとおりである.
- 直接表現:
- 情緒を明示的に表す用言をここに分類する.さらに,情緒の
みを表す場合「単純」に,非情緒状態や他の情緒が混在する場合
「複雑」に分類する.
- 原因表現:
- 将来的に情緒が引き起こされる原因を表す用言をここに
分類する.
- 反応表現:
- 情緒に大きく影響された行動や状態を表す用言をここに
分類する.
- その他:
- 上記3つに属さない用言をここに分類する.
4つに大別した後,直接表現に対して情緒属性を付与する.なお,これらの分類
を行う際には次の点に注意する.
- 話者の視点:
- 情緒が話者自身の情緒であるのか,話者の信じる他人
の情緒であるのかに注意する.
- 相:
- どの時間軸の表現であるかに注意する.
平成19年3月12日