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目次
評価実験では,手作業による係り先付与で3:0型,2:1型となった係り先データのうち,
京大コーパスと一致したものを使用したが,2:1型では意見が割れていることか
ら,あいまいな係り先の名詞句が含まれている可能性が有る.そこで3:0型となっ
た係り先データだけで実験を行うことが考えられる.結果を表13にまとめる.
表 13:
3:0型データを使ったオープンテスト結果
判定手法 |
正解率 |
安井手法 |
78.8%(223/283) |
デフォルト規則 |
76.0%(215/283) |
わずかではあるが,デフォルト規則の76.0%を上回った.
さらに規則の削除と組み合わせることで,より正解率が向上することが
考えられる.3:0型データだけでの実験では,デフォルト規則の正解率が76.0%と,3:0型
と2:1型のデータを用いて実験を行った時より,少し下がっている.その
ため,3:0型データ使用時では,AAC法の信頼度もデフォルト規則と同率となって
いるので,CBS法,IPS法と共にAAC法も統合方式に含めることにする.結果を表
14にまとめる.
表 14:
3:0型データを使ったCBS法とAAC法の統合方式によるオープンテスト結果
判定手法 |
正解率 |
CBS法,IPS法,AAC法の統合方式 |
80.9%(229/283) |
デフォルト規則 |
76.0%(215/283) |
結果,CBS法,IPS法,AAC法の統合方式を用いた時に,80.9%の正解率を得ることができた.
平成19年3月25日