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音節波形接続型音声合成の概要

音節波形接続型音声合成[1]は,音声が収録されているデータベースか ら音節単位で音声波形の一部(以下,音節素片)を取り出し,信号処理をせずに 接続することで,合成音声を作成する.ただし音節素片選択時に表 1に示す7つの言語情報の条件が完全に一致する必要がある.以 下に合成音声を作成する手順を示す.




表 1: 音節波形接続型音声合成における言語情報
1 中心の音節
2 直前の音素(前音素環境)
3 直後の音素(後音素環境)
4 単語のモーラ数
5 単語のモーラ位置
6 単語のアクセント型
7 各モーラ位置のアクセントの高低

  1. データベース中の各音節素片に対して,中心の音節,単語のモーラ数,モー ラ位置,アクセント型,各モーラ位置のアクセントの高低,前後の音素環 境のラベルを付与する.付与した音節素片の例を表2に示す.


    表 2: 音節素片の詳細(例:o-ri0402001+m)
    \scalebox{0.95}{
\begin{tabular}[htb]{\vert c\vert c\vert c\vert c\vert c\vert c...
...の高低 & 後音素 \\ \hline
o & ri & 04 & 02 & 00 & 1 & m \\ \hline
\end{tabular}}


  2. 合成する単語内に含まれる音節素片と,7つの言語情報の条件が完全に一 致する音節素片をデータベース中から選択する.

  3. 手順2で選択した音節素片を接続し,合成音声を作成する.



平成21年3月6日