4.4.4節の実験では,ポーズ(pau)の位置を考慮した場合における音声品質 を調査する.ポーズを考慮した場合の言語クラスタリング法における音声合成の 流れを図23に,図23の詳細な手順を以下に示す. 以下に実験手順を示す.
上記手順3,4,5を,作成する合成音声の各モーラ位置に対して行い,手順4で選択 した各音節素片を接続することで合成音声を作成する.
ポーズを考慮した場合におけるオピニオン評価実験の結果,言語クラスタリング 法で作成した音声は3.4という値が得られ,初期実装と比べて0.3向上した.また 4.4.4節の実験では,手順5において,手順4で選択した音節素片を含む音声 をランダムに1つ選択した.しかし各音声には継続時間のばらつきがあり,継続 時間は音声品質に多大な影響を与える可能性がある.