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本研究における木に基づくクラスタリング

本研究では木に基づくクラスタリングを利用するために,まずHTK[4]を 用いて,前後音素環境,モーラ情報,アクセント情報を考慮した音節モデルの作 成を行う.次にその音節モデルに対して,木に基づくクラスタリングにより音響 的特徴が類似した音節情報に状態分けを行う.しかし音響的特徴による分類 だけでは,選択出来る音節が多数存在するので,本研究では更に状態分けされた 複数の音節情報に対して,言語的な情報の緩和条件を用いて音節情報を選択する. 最後に選択された音節情報の中からランダムに1つを選択し,それらを接続する ことで合成音声を作成する.

なお本研究におけるクラスタリングの''緩和条件''とは,指定された言 語情報以外が一致する条件を指す.''緩和条件''の例を図10に 示す.


図 10: 緩和条件の例
\includegraphics[width=15cm]{kanwajouken.eps}


10には,音節情報q-to0403001+kと代替可能な音節情報として ,7つの音節情報が示されている.このグループに対して,緩和条件としてモー ラ数の緩和を行うとq-to0503001+kが,緩和条件として前音素の緩和を行うと i-to0403001+kがそれぞれ抽出出来る.



平成19年3月12日