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評価

このような分析は,分析者の違いにより揺れが生じやすいと言われているため, 分析精度を調べる.

分析精度を調べるために,今回対象とした1615件から,ランダムに20件のパター ンを抽出し,情緒研究者4人が評価を行った.評価の基準は,「正しい:○」, 「一部誤り:△」,「全く誤り:×」の3段階とした.

評価○は65件,評価△は13件,評価×は2件であった.精度は約80%である.

評価×とされたパターンの例を次にあげる.

・「N1(*)が揺るぐ」

反応表現と分類したが,直接表現(情緒の種類:恐れ)ではないかと指摘された.

・「N1(主体)がN2(抽象)を耐える」

直接表現(嫌だ)と分類したが,直接表現(期待)が含まれているのではないかと指 摘された.

評価△とされたパターンの例を次にあげる.

・「N1(人)がN2(*)にのぼせる」

好ましいと分類したが,喜びのも表しているのではないかと指摘された.

・「N1(主体)がN2(主体)に/から/より後ろ指を指される」

情緒主:N1、情緒対象:N2、情緒の種類:悲しみ,

情緒主:N2、情緒対象:N1、情緒の種類:嫌だ と付与したが,

△と評価された.



平成18年5月2日