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用言の語義と情緒状態との関連を分析する際,分析者の語義の解釈の仕方に強く
依存し,分析の揺れが生じやすい.
そこで,次の手順で分析作業を行い,再分析をできるだけ回避し,分析を進めて
いくことにする.
- 手順1
- 結合価パターンの語義を理解する.語義の理解のために,広辞苑
第5版[7]を利用する.
- 手順2
- その用言が,「直接表現」と言えるか否かを判別する.
- 手順3
- 「(a)単純に情緒を言い表す用言」と「(b)複雑に情緒を言い表す
用言」を見分ける.そして,(b)をさらに,「(b1)非情緒的な 用言
と情緒的な用言に分解できる用言」,「(b2)複数の状況が組み合わ
さり情緒を言い表している用言」に分類する.
- 手順4
- これらの用言に対し,情緒属性を付与する.
ただし,複数の情緒が考えられる場合は,各場合に分けて付与し,それらの情緒が同時
に成り立つか否かを区別する.
平成18年5月2日