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認識アルゴリズム

$y = {y_1, y_2,\cdots, y_T}$を観測(出力)系列とする.具体的には,スペク トルやケプストラムの時系 列である.このとき,各HMMモデルによって$y$が 生起する確率(尤度)$ P(y/M)$はHMMによって 表現される単語や音素に対応)を求め,最大確率(最大尤度)を与えるモデルを選 んで,これを認識結果とする. 図3にHMMを用いた単語音声認識の方法を示す.
図 3: HMMを用いた単語音声認識の方法
\includegraphics{eps/rec_arg2.eps}

$q = {q_{i0}, q_{i1},\cdots, q_{iT}}$を状態遷移行列(ただし$q_{iT} \in
F)$とすれば,
\begin{displaymath}
P(y|M) = \sum_{i_0, i_1,\cdots, i_T}P(y|q, M)・P(q|M)
\end{displaymath} (11)

と表すことができる.そして一般的に$P(y|M)$の値は, トレリスアルゴリズムで求め られる.

フォワード変数$α(i, t)$を定義し, 符号ベクトル$y_t$を出力して状態$q_t$に ある確率とすれば, $i = 1, 2,\cdots, S$とおいて, 以下の式を得る.

$\displaystyle \alpha(i, t) =\left\{ \begin{array}{ll}
\pi_i & (t=0) \\
\sum_{j}\alpha(j,t-1)・\alpha_{ji}・b_{ji}(y_t) & (t=1, 2,\cdots, T)
\end{array} \right.$     (12)

これを計算し, 最後に以下を求めれば良い.
\begin{displaymath}
P(y|M) = \sum_{i,q \in F}\alpha(i,T)
\end{displaymath} (13)



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平成20年3月11日