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おわりに

本研究では,話者選択型音声話者音声認識の研究を行った.特徴パラメータに FBANKを用いて従来の手法と比較した.また,話者選択において,教師ありの話 者選択と教師なしの話者選択の2種類の実験を行い,精度を調査した.

実験の結果,最も認識率が高かったのは教師ありの話者選択,Diagonalの場合に 男女20話者平均で79.21%という認識率が得られた.しかし,従来の手法と比較 すると低い認識率であり,話者選択の手法では従来の手法より認識率を高くするこ とは困難であるという結果となった.

また,教師ありと教師なしの話者選択の比較を行ったところ,全ての条件におい て教師なしの話者選択が低い認識率であったが,差は約2%となっており,大き な差がないという結果となった.

話者選択の手法だけでは認識率の向上が困難であるので,今後の課題として,話 者適応の手法を用いて認識率の向上が挙げられる.



平成18年3月20日