実験の結果,最も認識率が高かったのは教師ありの話者選択,Diagonalの場合に 男女20話者平均で79.21%という認識率が得られた.しかし,従来の手法と比較 すると低い認識率であり,話者選択の手法では従来の手法より認識率を高くするこ とは困難であるという結果となった.
また,教師ありと教師なしの話者選択の比較を行ったところ,全ての条件におい て教師なしの話者選択が低い認識率であったが,差は約2%となっており,大き な差がないという結果となった.
話者選択の手法だけでは認識率の向上が困難であるので,今後の課題として,話 者適応の手法を用いて認識率の向上が挙げられる.