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目次
WWWテキストに感情表現が含まれているかを調査した.意味分類体系より,直接
感情表現に近い感情表現として「個人的感情」「対人的感情」「感覚感情
既定(中分類)」の出現頻度をカテゴリごとに調査.以下に情緒表現の例を示す.
- 個人的感情:喜ぶ,楽しむ,驚く等
- 対人的感情:嫌う,憧れる,叱る等
- 感覚感情既定:痛い,明るい,眠い
感情表現の頻度と各
カテゴリごとの全体の用言数を調べ比較する.各カテゴリの全用言数を100%としたときの各カテゴリ
ごとの感情表現の出現頻度の割合を示す(3).カテゴリごとの全用
言数は表9となる.
表 9:
各カテゴリの全用言数
カテゴリ名 |
全用言数 |
カテゴリ名 |
全用言数 |
健康 |
10,104,467 |
趣味 |
4,492,578 |
ビジネス |
8,512,016 |
教育 |
3,283,044 |
各種資料 |
7,271,564 |
地域情報 |
2,890,040 |
メディア |
6,834,801 |
政治 |
3,118,135 |
生活 |
6,170,116 |
自然科学 |
2,682,684 |
社会科学 |
4,593,838 |
芸術 |
3,029,687 |
エンター. |
5,022,601 |
コンピュ. |
2,640,288 |
結果として,どのカテゴリでも全体の5%程度となった.全用言数が多いのと
分類数が多いことから,妥当な数字であると考えられるが,カテゴリの特徴がな
いことは予想外だった.コンピュータや,各種資料の割合は低いと思っていたが,
ほとんど差がない.
平成18年5月30日