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本研究の目的

過去の研究によって, 単語レベルについては多変量解析を用いた選択方式が有効 であることが示されている[5]. 句レベルパターンは単語レベルパターンよりもパターンの抽象度が高く, カバー 率が上がり易いため, 適合するパターンが非常に大きくなる. そのため単語レベ ルで示された多変量解析を用いた選択方式が, 句レベルについても効果があるか は未確認である. 本研究では句レベ ルについて適合パターン選択の精度を求め, 多変量解析の選択方式の有効性の確 認を行う. 多変量解析による最適パターン選択の目標は, 入力文により検索され る適合パターンと, その英文の評価をもとに作成された評価関数による適合パター ンの推定の評価値(推定値)に基づき選択した結果, 英文として許せる評価の範囲 に含まれることである. そのため複数の適合パターンから英文生成に適したパター ンを選択することが目的であり, 適合パターンを1つに絞りこむまでの精度は必要と していない. 本研究での最適パターンとは, 入力文の意味が失われていない英文 を生成できるパターンを指す.



平成18年3月20日