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目次
本研究の検索実験は,日英類似文翻訳を目標としていることから,入力文を日本
語文,出力を英語パターンとする.又,従来の研究とは異なり,「意味」
による検索を行うため意味についての情報を含む,真理項を検索条件に用いる.この構想を実現
するためには,入力,検索条件,出力の入手方法等の研究のストーリーを計画し
なくては目標通りの結果を得ることは困難である.
そこで,本節は以降に続くさまざまな説明に先だって,研究手順の概略を示す.
ただし,研究手順で誤って解釈してはならないことに,本研究では文型パターン
辞書を用いて入力,検索条件,出力を得る考えが前提であるため,他の研究の様
に,入力等の設定を計画してから計画に合ったツールを探す,もしくは製作する
という手順と,手順が一部逆転している.まず始めにツールとなる文型パターン
辞書を入手するのは本研究のような特殊な条件下の場合のみである.
●計画段階
- 入力,検索条件,出力,模範訳が記載された文型パターン辞書を入手する.
- どのような条件で文型パターン辞書より,入力文と検索条件を得るか計画する.
- 出力をどのようにして入力文の意味と比較するかを計画する.
●収集段階
- パターン辞書から入力を得る.
- 計画した検索条件の基,文型パターン辞書より出力パターンを得る.
●実験段階
- 出力パターンを入力文の意味と比較できる参考用の文を生成する.
- 生成した文を参考に入力文の意味を比較する.
●考察段階
- 比較結果を集計する
- 集計結果から法則性を読み取る
平成18年3月20日