next up previous contents
次へ: おわりに 上へ: thesis 戻る: 解析手法   目次

比較, 検討

光学オメガ網のpermutation capabilityを解析的に求め,その結果を permutation capabilityが2である光学ベネス網と比較した結果を表に示す.な お,ハードウェアコストはネットワーク内のスイッチの数であり,行のスイッチ 数×列のスイッチ数で評価するものとする.


表 1: 比較結果
  光学オメガ網 光学ベネス網
permutation capability $ 2^\lceil \frac{\log_2 N}{2} \rceil$ 2
ハードウェアコスト $ \frac{N}{2} $×$ \log_2 N $ $ \frac{N}{2} $× $ 2\log_2 N-1 $

また表1の結果を横軸に入出力数,縦軸にハードウェアコストまたは, permutation capabilityをとり,それぞれ底が2の$ log$スケールで示したもの が図7,図8である.また具体的な値をそれぞれ表2,表3に示す.この結果よ り,本研究で解析的に求めた光学オメガ網は,光学ベネス網に比べてハードウェ アコスト面で有理だが,permutation capabilityの面で大きく不利になることが 分かる.これは光学ベネス網は冗長なハードウェアを含んでいるため1つの要求 に対して複数の経路があるのに対して,光学オメガ網は1つの要求に対して1つ の経路しか持たないということが大きな理由だと考えられる.

図 7: 入出力数によるpermutation capabilityの変化
\includegraphics[width=15cm,clip]{fig7.eps}



表 2: 入出力数によるpermutation capabilityの変化
  $ 2^1$ $ 2^2$ $ 2^3$ $ 2^4$ $ 2^5$ $ 2^6$ $ 2^7$ $ 2^8$
光学オメガ網 2 2 4 4 8 8 16 16
光学ベネス網 2 2 2 2 2 2 2 2

図 8: 入出力数によるハードウェアコストの変化
\includegraphics[width=15cm,clip]{fig8.eps}



表 3: 入出力数によるハードウェアコストの変化
  $ 2^1$ $ 2^2$ $ 2^3$ $ 2^4$ $ 2^5$ $ 2^6$ $ 2^7$ $ 2^8$
光学オメガ網 1 4 12 32 80 192 448 1024
光学ベネス網 1 6 20 56 144 352 832 1920


next up previous contents
次へ: おわりに 上へ: thesis 戻る: 解析手法   目次
平成18年5月8日