記号

単語レベル文型パターンには，3種類の記号が存在する． それぞれについて，説明と処理例を示す．

• 補完要素記号
  $\langle$記述子1(字面)|記述子2(変数)$\rangle$で表される．
  日本文において省略される可能性のある記述子を， 英文において補う．

  
     (処理例) $\langle$he|$N1$$\rangle$ 
  
  日本文に$N1$が存在する 		 → 		 $N1$
  
  日本文に$N1$が存在しない 		 → 		 he  
  

• 任意要素記号
  #数[記述子]で表される．
  照合結果より対応する記述子があった場合にのみ訳出する．

  
     (処理例) #4[$ADV3$] 		 		 
  
  #4が存在する 		 → 		 $ADV3$
  
  #4が存在しない 		 → 		 削除  
  

• 要素選択記号
  #(記述子1|記述子2)で表される．
  動詞に付加される形で使われる． 照合結果より適切な記述子を選択する． 本稿で使用した文型パターン内には， #(^$present$|^$past$)しか存在しない．

  
     (処理例) #5(^$present$|^$past$) 		 		 
  
  #5が[$.genzai$] 		 → 		 ^$present$ 
  
  #5が[$.kako$] 		 → 		 ^$past$