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目次
情緒注釈付き対話コーパスより作成した発話文パターンを用いて,対話文の解析を
行い,心的状態を抽出したい.しかし,1つの発話文から直接得られる心的状態と,
コーパスに記述されている推論を経て付与された心的状態との差分が問題となった.
そこで,先行する発話文の発話行為と,現在処理している発話文の発話行為との
繋がりを見て,心的状態を補完するためのルールを作成した.
情緒注釈付き対話コーパスより,心的状態を解析するための,525個の発話文パターン
を作成し,解析結果を補完するための,34個の発話対ルールを作成した.
これらを用いて,発話文解析器を構築した.
クローズドテストでは,コーパスに記述されている通りの解析結果が得られた.
今後の課題は,発話文解析器の動作効率の向上,および,オープンテストの実施である.
平成17年3月23日