知識ベース作成の問題点の対処

本研究では，文脈情報を考慮に入れた心的状態（本研究では，これを目標信念 と呼ぶ）と，文脈情報を考慮に入れていない心的状態（本研究では，これを直接信念 と呼ぶ）との間に生じる差分を，少しでもなくすために，発話対に着目する． 現在の発話文より先に処理されている発話文の発話行為と，現在処理されている 発話文の発話行為との関係を，コーパスの分析により探し出し，ルール化する． 「プランの要求」があったのなら，その発話に対して，「プランの受諾」， もしくは「プランの拒否」が発話されるだろう，ということである．