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目次
作成するパターンには,コーパスに記述されている推論の形跡を付与することが
できない.それは,推論の形跡まで付与すると,1つ1つの発話文全てが,
パターンとなってしまう恐れがあるためである.
ここで,コーパスからパターンを作成する際に,1つの大きな問題が生じることが
予測される.
コーパスに記述されている心的状態は,コーパス作成者が推論した,
現在までの会話の流れ--文脈情報--が,考慮に入れて記されている.
一方,1つの発話文から得られる心的状態は,文脈情報が考慮されない.
至極簡単な例を挙げると,発話文「そうです。」は,文脈情報があるかないかで,
得られる情報量が全く違うものになる.
平成17年3月23日