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目次
[6]では,日本語文の主要な情報を伝える命題表現と,命題表現の
内容に対する感じ方や態度を指す様相表現(モダリティ表現)からなる重層構造に
着目し,命題表現は結合価文法により解析し,様相表現は詳細な意味・機能を調査し,
それらを統一的に解析しようとした.
そのために,発話行為の種類,心的状態の抽出規則となる対話文文型パターンの
作成を試みた.
たとえば,「誰かが君に手紙をくれるかもしれないよ」という発話は,
「誰かが君に手紙をくれる」という命題表現と,「〜かもしれないよ」という
様相表現にわけられる.
この命題表現と様相表現を,総合的に判断することで,「客観的な事態を予測した
こと」を述べており,「予測の伝達」という発話行為が認識できる.
Subsections
平成17年3月23日