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マルチパス法において認識失敗の例

マルチパス法において同時発話認識に失敗している例を 表17 に示す.



表 17:
クロストーク音声の
発話内容
男性話者(mau) 女性話者(fyn)
中毒(chuudoku) 細々(komagoma)



マルチパス法のモデルの尤度による順位
尤度順位 男性話者 女性話者 モデルの尤度
(認識結果) 1 失恋 細々 -5181.2
2 中毒 細々 -5190.9
3 優れる 細々 -5221.6



図 13: 認識結果のマルチパス法のモデル
\includegraphics[scale=1.0]{multi_failed1.eps}


17と図13の例は, 男性話者mauが「中毒(chuudoku)」, 女性話者fynが「細々(komagoma)」と発話した場合の認識結果の例である.

この例では, クロストーク音声に対して,マルチパス法のモデルの尤度が 最大となったモデルが,男性話者が「失恋(shitsureN)」, 女性話者が「細々(komagoma)」のモデルである, このモデルはクロストーク音声の発話内容と一致しておらず, 同時発話認識に失敗している.



平成19年5月7日