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パターン間の包含関係

パターンP 1が受理する入力文の全てが,パターンP 0に受理される時, パターンP 1はパターンP 0に包含されると定義する. また,パターンP 0を上位のパターン,パターンP 1を下位のパターンと呼ぶ. 両者の関係を $P0 \supseteq P1$と表記する.

以下に包含関係にあるパターンの例を示す.

P 0: N 1 V 2
P 1: V 1

パターンP 1の変数V 1は動詞を表すため, パターンP 1は「私は見る。」や「私は行く。」など, 「私は(動詞)。」の文を受理する. また,パターンP 0の変数N 1は名詞を表すため, パターンP 0は「見る。」や「地球回る。」など, 「(名詞)は(動詞)。」の文を受理する. ここで,「私」は名詞であることから,パターンP 0も「私は(動詞)。」の文を受理可能である. したがって,パターンP 1が受理する全ての日本語文は,パターンP 0も受理可能である.

本稿では,パターン辞書から下位パターンを削除することで, パターン数の削減を試みる.



平成18年5月1日