next up previous
次へ: 謝辞 上へ: 日本語文型パターンの縮退方法 戻る: 下位パターン削除の影響調査

おわりに

本研究では,パターン間の包含関係に着目して,文型パターン数の削減方法を提案した. また,実装を行い大規模文型パターンの削減を行った.

その結果,文法・単語レベルのパターン辞書(122,619パターン)において, 8.0%(9,852パターン)を削除することが出来た. また,出現頻度が高いパターンは削減率が大きいが,出現頻度が低いパターンは削減率が小さかった. しかし,削減を行うことで,翻訳が失敗する可能性があることも分かった.

今後,一部包含関係にあるパターンに着目し, 新たなパターンを作成する手法が考えられる. また,削減が出来なかったパターンについては,縮退自体の必要性の有無も検討していく. さらに,下位パターンを削除する条件についても吟味する必要がある.



平成18年5月1日