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評価パラメータの測定方法

${\eta }$を用いるには,基準パターン辞書の文 型パターン数と対象パターン辞書の文型パターン数の換算値が必要となる. 本稿では「文型再現率$R1$」からみた「文型パター ン拡大率${\eta}_{R1}$」と「平均適合パターン数$N$」からみた「文型パターン 拡大率${\eta}_{N}$」を用いる. 以下に,${\eta}_{R1}$${\eta}_{N}$の概略を[2]より説明する.
図 1: $R$1と文型パターン数の関係図
\includegraphics[width=17.0cm,clip]{R1-p.eps}
${\eta}_{R1}$の推定方法
基準パターン辞書を用いた実験から,文型再現率$R$1と文型パターン数$p$の関 係を図1で示す.図中の縦軸は,文型再現率$R$1を示し,横軸は文型パターン数 $p$を示す.サンプル点(×)は文型パターン数と$R$1の実測値を示す.

非線形回帰分析より,文型再現率$R$1の文型パターン数$p$に対する特性を,(7) 式で近似する.近似曲線を点線で示す.

$\displaystyle R1 = (1-exp(-\lambda_{1}(p_{R1})^{\lambda_{2}})) * 100.0(\%)$     (7)

図 2: $N$と文型パターン数の関係図
\includegraphics[width=17.0cm,clip]{N-p.eps}
${\eta}_{N}$の推定方法
同じく基準パターン辞書を用いた実験から,平均適合パターン数$N$と文型パター ン数$p$の関係を,図2に示す.図中の縦軸は,平均適合パターン数$N$を示し, 横軸は文型パターン数$p$を示す.サンプル点(×)は文型パターン数と$N$の実 測値を示す.

線形回帰分析より,平均適合パターン数$N$の文型パターン数$p$に対する特性を, (8)式で近似する.近似線を図中に点線で示す.

$\displaystyle N =\lambda_{3}p_{N}$     (8)

これより,基準パターン辞書の実測値より, $\lambda_{1}$$\lambda_{2}$$\lambda_{3}$を求め,対象パターン辞書の実測値$R1$$N$より,$p_{R1}$および$p_{N}$を求める. そして,(6)式にそれぞれ代入す ることで,${\eta}_{R1}$および${\eta}_{N}$を求める.


平成17年3月22日