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次へ: 文型パターンにおける時制・相・様相の汎化と位置変更可能記号の無効化 上へ: 被覆率調査における評価パラメータ 戻る: 評価パラメータの測定方法   目次

研究の目的

汎化の対象は,文型パターンの述部に記述された時制・相・様 相である.これらの表現はすでに関数化されており,39種類の関数が定義されて いる.

実際には,これらの表現を汎化すると,文全体の意味が異なってしま うことがある. しかし,本稿では,汎化の効果の上限を調べ,その効果を確認することがねらいなので,以下のアプローチをとる.

(1)
「汎化の規則が発見でき,機械的な適用が可能なものを汎化する」
(2)
「文型パターン内での使用頻度からみて,汎化の効 果が大きいものを汎化する」

無効化の対象は,文型パターンに記述された位置変更可能記号である.これはす でに,パターンに記述済みである.

本稿では,位置変更可能記号の有る無しの効果を調べ,位置変更可能記号の有効 性を確認することがねらいなので,以下のアプローチをとる.

(1)
「文型パターンに記述されている位置変更可能記号を無効にする」
これらのアプローチによって作成されたパターン辞書(対象パターン辞書を)と 基準パターン辞書を,上記の評価パラメータを用い,汎化・無効化の効果を定量的 に評価し,効果を確認する.

平成17年3月22日