原文任意要素の挿入要素別の効果

原文任意要素の挿入要素別の結果を見ると，連体節（/t）はあまり効果がな さそうである． 連体節（/t）で，あまり効果が出なかった理由を考察する．
    離散記号は，2.2.1節のように挿入箇所が決められており，同じ位置に複数の離 散記号が挿入されている． よって，文型パターンに，/tcfkとなっているところがあるが，そこで 連用節（/t）が使用されていなくても，格要素（/c），連体修飾要素（/k）， 連用修飾要素（/f） があれば，連体節が挿入可能になることがある．そのため，連体節（/t）の効果があまり出な かったと思われる．以下に例を示す．

• 入力文：この本は遠藤氏が新聞に連載したコラムをまとめたものだ。
• 適合したパターン：/y#1[$GEN2$]/k$N3$は/tcfk$N4$を/cf$V5$.kako^rentai!ものだ。
  • /k = この
  • $N3$ = 本
  • /tcfk = 遠藤氏が新聞に連載した
                            /t
  • $N4$ = コラム
  • $V5$ = まとめ
• /tを除いたパターン：/y#1[$GEN2$]/k$N3$は/cfk$N4$を/cf$V5$.kako^rentai!ものだ。
  • /k = この
  • $N3$ = 本
  • /cfk =遠藤氏が 新聞に 連載した
                 /c        /c        /k
  • $N4$ = コラム
  • $V5$ = まとめ