文型パターンの照合

入力文に適合する文型パターン，および，適合の仕方をすべて出力するプログラ ムとして，文型パターンパーサがある[3]．
    入力文の翻訳に使用できる文型パターンは，必ずしも入力文のすべての要 素が適合する文型パターンである必要はなく，入力文の主要な構造が適合し， 意味的に正しいパターンであればよい．適合文型は，以下の2種類に分類できる．

• 完全一致文型：入力文のすべての要素が文型パターンの要素と適合する 文型パターン
• 部分一致文型：入力文の一部の要素が原文任意要素であり，離散記号と 適合する文型パターン

    以下に入力文に適合した「完全一致文型」と「部分一致文型」の例を示す．

• 入力文：彼は頭がいい上に、勉強家である。
• 完全一致するパターン：/y/tk$N1$は/cfk$N2$が /cf$AJ3$^rentai!上に、/tk$N4$.da。
  • $N1$ = 彼
  • $N2$ = 頭
  • $AJ3$ = いい
  • $N4$ = 勉強家
• 部分一致するパターン：/y#1[/tk非常に/cf$AJV2$^rentai]!$N3$は /tcfk$N4$.da。
  （原文任意要素の対応先を<< >>の記号で表す．）
  • $N3$ = 彼
  • /tcfk = <<頭がいい上に>>
  • $N4$ = 勉強家