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校正後の誤り箇所判別の考察

[*][*]より,「作業者の誤り」が138件から 12件に減った.このことから適当な校正であったといえる.12件の誤りが校正で きなかった原因としては,対話から必要な注釈の推定ができないことなどがあっ た.

作業者の誤りと逆に,自動推論の誤りの検出数が58件から190件に増えた.これ は,校正後の要因タグの推論に世界知識およびルールが不足しているためである. またコーパスの誤り,世界知識・ルールの不足から生じた推定の相違が,その後 に続く注釈の連鎖的な推定相違ヘと繋がったことも「自動推論の誤り」が増えた 要因であった.

このことから,校正後の要因タグの推論に世界知識及びルールが不足してい ることが発見できた.



平成16年4月17日