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目次
不特定話者実験のほとんどの実験結果において, triphoneモデルとアクセント
triphoneモデルの認識精度の差は小さい. アクセントtriphoneモデルは, 単語のア
クセント型と各モーラ位置でのアクセントの高低情報と, triphoneモデルと同じく
前後音素環境情報を用いている. なお, アクセント情報のみを用いたアクセントモ
デルの単語音声認識精度は基本モデルより高く, アクセント情報は単語音声認識に
対して有効である. また, 前後音素環境情報は単語音声認識に対して有効なことが
知られている.
アクセント情報は単語のモーラ数とモーラ位置の情報を含んでいる. そして, 単語
のモーラ数とモーラ位置によって, 前後音素環境はある程度定まると考えられる
. つまり, アクセントの情報と前後音素環境情報が似ているために, 認識精度に差
が出なかったと考えている.
平成18年3月20日