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日本語パターンの注意点

入力文に適合した文型パターンを使用して英文作成を行う際, ヒット率(3.4節参 照)の問題により適合した文型パターンに関係なく質の高い英文を作成できない 場合がある. 例を以下に示す.

英文作成可能例では、入力文と適合した日本語パターンを比較すると, 入力 文の「ごはんを」がマッチしていない. パターン翻訳では, 入力文のマッチしていない部分は後に要素合成法で加える. 「ごはん」と「食べる」は独立した関係 (線形関係)であり, それぞれの単語は別々に英語辞書から検索できるため, この 例は英文作成可能となる。

一方, 英文作成不可能例では, 入力文と適合した日本語パターンを比較する と, 入力文の「煙草」がマッチしていない. 動詞「吸う」を英語に翻訳する場合, 「吸う」にはいくつもの訳があり, 入力文の意味を示す「smoke」を出すには「吸う」 対象が「煙草」でなければならない. つまり, 「煙草」と「吸う」は独立してい ない関係(非線型関係)であり, 実際の翻訳で理想的な訳を作成するためには「煙 草」と「吸う」のどちらも文型パターンに適合していなければならない.


平成18年3月24日