文型パターンパーサ

文型パターンパーサは[4], 日本語文と文型パターンをATN[5] を用いて照合し, 日本語文に適合する文型パターンを出力する. 文型パターンパー サに入力文を入力すると, 入力文に適合する文型パターンを複数出力する.

本研究では, 2つのバージョンの文型パターンパーサと, 2つのバージョンの文型 パターンファイルを使用した. 使用した文型パターンパーサと文型パターンファ イルのバージョンを以下に示す.

1. (実験1)
   • 文型パターンパーサ: jpp_20040816
   • 文型パターンファイル: 3LevelPattern_ver5.3.1
2. (実験2)
   • 文型パターンパーサ: jpp_20050627
   • 文型パターンファイル: 3LevelPattern_ver9.0.0

＜文型パターンパーサを用いた適合文型パターン抽出例(実験1)＞
文型パターンパーサに日本語文を入力すると, 日本語文に適合する文型パターンを複 数出力する. 以下に例を示す. マッチパターン数とは, 入力文に対して, 抽出され た適合文型パターンの数である.
(入力文)
先生は生徒の学力に合わせた試験問題を作った。
(マッチパターン数)
25パターン

• <抽出された文型パターン例1>
  (日本語パターン)
  $WJ246589$-01: /y $1^{/tk $N1$は} /tcfk $N2$に /cf ($V3$.kako^rentai| $ND3$をした) ! $N4$(NI:1056,NI:1041)を $1 /cf $V5$kako。
  (英語パターン)
  $WE202268$-01: $N1$ $V5$.past $N4$ ($V3$|V($ND3$)).past on $N2$.

• <抽出された文型パターン例2>
  (日本語パターン)
  $WJ155965$-01: /y </tk $N1$は> /tcfk $N2$に /cf $V3$.kako^rentai ! $N4$を /cf $V5$.kako。
  (英語パターン)
  $WE144313$-00: $N1$ $V5$.past $N4$ that had $V3$ on $N2$.

• <抽出された文型パターン例3>
  (日本語パターン)
  $WJ145378$-01: /y </tk $N1$は> /tcfk $N2$に /cf $V3$(て|で)#4[/f $AJV5$^rentai] ! $N6$を /cf $V7$.kako。
  (英語パターン)
  $WE136309$-00: $N1$ $V7$.past #4[$AJ5$] $N6$ that $V3$.past to $N2$.

＜文型パターンパーサを用いた適合パターン抽出例(実験2)＞
(入力文)
先生は生徒の学力に合わせた試験問題を作った。
(マッチパターン数)
31パターン

• <抽出された文型パターン例1>
  (日本語パターン)
  $WJAG010519$-00: /y $1^{/tcfk $N1$は} #1[/cf $GEN3$] /k $N4$の /k $N5$に /cf ($V6$.kako^rentai| $ND6$をした) /f $N7$.kako。
  (英語パターン)
  $WEAG010519$-00: $N1$ $V8$.past #1[$AJ3$] $N4$ the AJ($V6$| $ND6$) $N7$ for $N4$^pron^poss $N5$.

• <抽出された文型パターン例2>
  (日本語パターン)
  $WJBD026841$-00: /y $1^{/tcfk $N1$は} /tcfk $N2$に /cf ($V3$.kako^rentai| $ND3$をした) /f $N4$を $1 /cf $V5$.kako。
  (英語パターン)
  $WEBD026841$-00: $N1$ $V5$.past $N4$ V($V3$| $ND3$).past on $N2$.

• <抽出された文型パターン例3>
  (日本語パターン)
  $WJAC007552$-00: /y $1^{/tcfk $N1$は} #1{/cf $V2$.kako^rentai /f $N3$を $1, /tcfk $N4$に} /cf $V5$#[.teyaru].kako。
  (英語パターン)
  $WEAC007552$-00: $N1$ $V5$.past $N3$ $N1$^pron had $V2$.past to $N4$.