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データベースの音量のばらつき

従来手法では音量のばらつきが問題となり,自然性が損なわれることがあった. 今回の実験では音量のばらつきを抑えるために,録音した時間帯が近い音声を選んで音声を作成するようにした. その結果,音量のばらつきは少なくなり品質の高い音声の作成ができた.

しかし,完全に音量の音量の統一はできず,不自然さが残る音声も作成された.

音量についてさらに品質を上げるには,接続部分の音量の同程度の素片を使用するなどという手法が考えられる. この手法により音量が原因となる接続部で感じる違和感が緩和できると考えられる. しかし,自然性に関わる要素は音量だけではないため,発話速度や継続時間等の制御も必要となり,素片選択の条件が複雑になるという問題がある.



Jin'ichi Murakami 2005-04-20