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: 点数計算が不適切だった場合 : 誤ったパターンを導き出した場合 : 誤ったパターンを導き出した場合   目次

「は」「も」格が別の性質を持つ場合

失敗例1-1:首相訪米は予定通り行う。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(3 主体 962 機械)が(1395 思考 1002 抽象物(精神) 1560 行為 1479 明示・暗示 2064 変動)を行なう。
「は」格が「を」格の性質を持つため、 「が」格として認識してしまうと、「首相訪米」は主格にならないので誤りとなる。 対処としては「は」「も」格に対して新たな法則を見出す必要がある。 あてはまる全ての格助詞の性質を持たせてみたが、 「が」格でしかあてはまらない場所に「を」格が 当てはまるなど、誤作動を起こす事より、全ての性質を持たせる方法は 困難であると思われる。
失敗例1-2:宣伝用ビデオに二億円もかけた。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(3 主体)が(1 全て)に(2590 値・額)を掛ける。
「も」格の部分は「を」格の意味となっている。 「も」格の部分を「が」格と認識しているため、 パターンは検出されず、誤りとなる。 二億円が主格になる事はないので登録パターンには存在しない。
失敗例1-3:夕刊は4日から発行する。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(3 主体)が(1109 文書)を発行する。
「は」格が「を」格の意味であり、 夕刊が主格となる事は無いので パターン無しとなる。 「から」格は認識の役には立っていない。
失敗例1-4:3日も首都空爆を行った。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(3 主体 962 機械)が(1395 思考 1002 抽象物(精神) 1560 行為 1479 明示・暗示 2064 変動)を行なう。
「も」格が「に」格の意味を持つので誤りとなる。
失敗例1-5:正月休みは、飲み食いとゴロ寝で大方を過ごした。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(4 人)が(酒 1236 人間活動)を過ごす。
「正月休みは」の「は」格が「を」格の性質を持つので誤りとなる。 1-5の例では、「大方を」が「を」格であるため、認識が難しい。
失敗例1-6:第50会びわ湖毎日マラソンは3月5日、滋賀県で開催します。
出力はパターン無しとして判定される。
正解パターン:(3 主体)が(1154 抽象物(行為) 1236 人間活動)を開催する。
「は」格が「を」格の性質を持つため、誤りとなる。
失敗例1-7:訪問先はヨーロッパが多い。
出力は、判定不能。 正解パターン:(1 全て)が(388 場所 533 具体物 1000 抽象)に多い。
「は」格が「に」格の性質を持つので誤りとなる。
失敗例1-8:天下り先でのポストは圧倒的に営業関係が多い。
出力パターン:(1 全て)が(388 場所 533 具体物 1000 抽象)に多い。
正解パターン:(1 全て)が(3 人 962 機械)に多い。
「は」格が「に」格の性質を持つので誤りとなる。
失敗例1-9:伊勢参拝は首相代理で河野洋平副総理外相が行った。
出力は、判定不能。
正解パターン:(4 人)が(388 場所 2610 場)[に、へ、まで]行く。
「は」格が「を」格の性質を持つので誤りとなる。

平成14年4月10日