今回使用した結合価パターンは能動態で登録されている。
受身や使役の文を結合価パターンに対応させるためには、
単純に受身、使役文を結合価パターンに登録する方法や
既存の結合価パターン自体を変形して入力文に対応させる方法等がある。
本研究では入力文の格助詞を変更して平叙文で認識する。
そして、英文に変換する際には元に戻して対応する。
一時的に文章を平叙文に直す事により、入力文は結合価パターンに対応し、
受身、使役文に対しても結合価パターンを用いる事ができる。
平叙文に直す作業は基本的に格要素の格助詞を変える事で行う。 表4の格変化対応表は 受身、使役文を平叙文に直す際に最もよく使う格変化を基本とする。 ただし、「に」格についてはかかる名詞が主体(注釈あり)となる場合は 格変化せず、「を」格についてはかかる名詞が主体となる場合のみ 「が」格に格変化するものとする特別規則を設けている。
例:契約が交わされている。
→契約を交わす。(「が」格→「を」格に変化)
注:一部例外あり。具体的な適応範囲は(4 人)以下と (534 生物)以下の意味属性の名詞。()の数字は名詞の意味属性番号で 単語は名詞の意味属性である。