まず、正答率についての結果を表4に載せる。
本研究の成果を明確にするために、比較材料として、3種類のデータを用意する。
a:格変化、点数計算無し:名詞の意味属性と付 随する格助詞、
動詞の照合のみでパターンを絞る 場合。複数の候補が残った場合は
正解が候補内に 一つあるとして、正解を選ぶ確率を加える。
b:点数計算のみ:受身に対しての処置を行わず、 複数の候補パター
ンが出た場合は点数計算によっ て候補パターンを一意に絞る場合。
c:格変化、計算使用:受身に対して格変化を行 い、
複数の候補パターンが出た場合は
点数計算に よって候補パターンを一意に絞る場合。
ただし、この正答率は、全てパターン無しと判定された文は除き、 慣用表現を用いている文についても除く。 パターン無しの文は58文、慣用表現の文は8文なので、 正答率の判定に用いた文は234文である。