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用語の定義

1.
因果関係構文…原因とそれによって生じる結果との関係を表す文
(例文1)私はひどいかぜをひいていたので,きのうは家にいた.

2.
重文(⇔非重文:(例)単文,埋め込み文)

(a)
日本語の重文

i.
等位関係,従位関係にある文を接続助詞「ので」等で結んだ文
(例文2)とても寒かった \fbox{ので} 私 は上着を着た
… 例文2 は「とても寒かった」と「私は上着を着た.」が従 位関係にあり,「ので」という因果を表す接続助詞で結ばれ ている.そのため重文である.

ii.
連用中止の文
(例文3)その日は雨も降ったし,風も吹いた.
… 雨が降った後,風が吹いたのか,または雨が降ると同時に風が吹い たのか分からない.このように接続助詞がなくても連用中止で つながっている文は重文に含まれるため,例文3 は重文である.

iii.
体言止めの文
(例文4)運輸省が計画,鉄建公団が建設.
… 「運輸省が計画」と「鉄建公団が建設」のそれぞれは「する」とい う動詞が省略され,体言で終っている.このように体言止めで文がつな がっている文も重文に含まれ,例文4 は重文である.

(b)
英語の重文 …本動詞が複数存在して,埋め込み文ではない文
(例文5)I left early so I could get a good seat.


3.
原言語…言語Aから言語Bを翻訳する際,基となる言語A
(例)本研究では日本語入力の形式をとるため,原言語は日本語となる.

4.
目的言語…言語Aから言語Bを翻訳する際,言語Aに対応する言語B
(例)原言語Aを「(N1は)V1するようにV2する.」としたと き,Aに対する目的言語B「N1 V2 so (that) N1 can/may V1.」




2002-03-06