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はじめに

機械翻訳において、意味としてまとまりを持つパターンを用いた翻訳方法が注目 されている。このパターンを用いた翻訳を実現するためには、日本語パターンと 英語パターンを登録した日英対訳パターンを作成する必要がある。しかし、膨大 な日英対訳パターンの作成は人手では困難であるので、自動的に作成する方法が 必要となる。
 そこで本研究では、対訳コーパスを用いて、日本文・英文からパターンを抽出 し、パターンを含む文の文番号を比較することで、パターンを自動的に対応づけ る方法を提案した。そして、アンカー英和辞典の5,000文に適用することで、対 訳パターンを抽出した。その結果、31個の対訳パターンを得ることができた。
 以下、2章ではパターンの抽出方法について、3章では置き換え処理について、 4章ではパターンを対応させる方法について、5章では評価方法について、6章で は実験結果について、そして7章では考察について、最後に8章で結論を述べる。



平成14年4月17日