「構文体系」において,図5のように登録されている結合価パターンの格関係は 「必須格」とされ,これは,それぞれの用言にとって必要とされる格関係である. しかし,図5に示すように,格関係のなかには「時」「場」などのように用言に よってはなくてもよいものもある.このような格関係は「任意格」とされ「構文 体系」の中には登録がされていないが,日本語複文において底の名詞となること もあるため,格関係とみなすことができる.
以上のことより,日本語語彙大系[4]を用いることで格関係の有無を決定で きると言える.