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結論

本研究では,名詞句における名詞間の意味的関係に着目して,8種類の表現形式に ついて翻訳規則を作成し,名詞句「AのB」についての翻訳規則を作成した。

アンカー和英辞典より名詞句「AのB」を含む文1000文を取り出して翻訳規則を適 用した。その結果,対訳と一致したのは57.4%で,正解と言えたのは63.2%で あった。また,文脈によっては間違いとなる表現が15.0%とかなりの割合を示 した。本研究では名詞句のみで翻訳形式を決定したが,文脈の情報を入れること により文脈によっては間違いとなる表現の数を減らすことが可能であると考えら れる。

今後の課題としては,標本およびルールの拡大が必要である。また文脈に依存する 場合については,動詞が関係していると考えられるため,動詞との対応関係につ いての考慮が必要である。

謝辞

本研究において一年間指導して頂いた鳥取大学知能情報工学科計算機C研究室の 池原教授と村上助教授にお礼申し上げます。また本研究でalt-jawsを使用させて 頂いたコミュニケーション科学基礎研究所の方々,および,本研究で参考にし た論文,本の著者の方々にお礼申し上げます。



kenji miyamoto
2001-03-19