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翻訳規則作成用標本

翻訳規則を作成するための標本として,アンカー和英辞典(46108文)より「AのB」型 名詞句を含む9477文のうち2000文を使用する。

A,Bの名詞が複合名詞である場合,名詞句が修飾されている場合は係り受け関係 の曖昧さがあり,また英訳が複雑になると考えられるため標本として使用する「AのB」 型名詞句は,修飾関係のない「名詞+の+名詞」の形とする。 標本として使用する「AのB」型名詞句の条件を以下の7種類とし,例とともに述べる。

1.
名詞A,Bは複合名詞でない

例 : 社名表示の変更

2.
接頭,接尾辞を含まない

例 : 新横綱の誕生

3.
「AのB」が修飾されていない(名詞の前に動詞,形容詞,形容動詞,連体詞が ない)

例 : この編曲の魅力 (名詞の前に連体詞「この」がある)

4.
名詞Aと名詞Bに係り受け関係がある

例 : 私の野球に対する興味 (係り受け関係がない)

5.
「AとBのC」となる場合,「BのC」を標本とする

ただし,「AとB」がまとまってCに係る場合(例 「AとBの中間」)は標本とし ない

例 : 父と母の希望

6.
「AのBとC」となっている場合,「AのB」を標本とする

例 : 私の父と母

7.
「A,B,C,DのE」となっている場合,「DのE」を標本とする

例 : 赤,黄,緑,青の色



kenji miyamoto
2001-03-19