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翻訳対象 IPAL

翻訳対象にはIPALの例文を使用する。 IPALは通産省の外郭団体である情報処理振興事業協会が作成した 日本語辞書で、言語学者により選択された基本動詞が収録されており、 個々の見出し語の情報は極めて詳細である。 そしてそれぞれの見出し語に対して、様々な場合においての 短く簡潔な単文の日本語の例文を挙げている。 例えば『合う』という動詞にたいしては表2に示すようになる。
 
Table 2: IPALの例文(一部)

雄型と雌型がぴったりと合った。

二つの川がこの地点で合う。
まぶたが合う。
二人の考えが合った。
みんなの意見が合った。
私はあの人と話が合う。
あの二人はいきがぴったり合っている。
母と私は気が合う。
このネクタイは私の好みに合う。
これはあの人の口に合わないだろう。
彼の言うことは道理に合っている。
ガラスの靴はシンデレラの足にぴったり合った。
鍵が鍵穴と合った。
この靴は今日の服装に合っている。
この照明は洋間に合う。
紫陽花には雨が合う。
答が合っている。
私の時計は合っています。
このスカートはサイズが合わない。
眼鏡の度が合わなくなった。

よってIPALは本研究の『結合価文法による動詞の訳語選択能力の評価』 という主旨に適した例文であるといえる。本研究ではこのIPALの 動詞についての例文約5000個の中から、時間の都合上、 『あいする』から『おわる』 まで、171種類の動詞の例文1119文のうち、例文に問題のある8個を除く1111文を 評価の対象とする。 残りの『買う』から『割れる』までの約4000個の例文と サ変動詞については今後検討する。



2001-03-23