最多格要素一致の手法を用いた場合、約九割の成功率で候補文を4%程度まで絞 り込め、また最多格要素一致と最大意味属性得点の手法を用いた場合、 約八割の成功率で候補文を0.7%程度まで絞り込めることが分かり、その有効 性を確認できた。
今後の課題としては、受動態や使役等の文型への対応、名詞意味属性を用いた名 詞句の共起情報の利用、従来の統計手法との組み合わせなどが挙げられる。