next up previous contents
次へ: 実験 上へ: 結合価パターンを用いた絞り込みの手法 戻る: 最多格要素一致と最大意味属性得点による候補文の絞り込み   目次

最多格要素一致と最大意味属性得点による絞り込みの適用例

最多格要素一致と最大意味属性得点による候補文の絞り込みの具体的な適用方法 について例を挙げて説明する。

以下の文を音声入力する。



<入力文> ヨットは湖を巡る

この認識結果から得られた候補文に、最多格要素一致による絞り込みを行う。この制 約条件を満たした候補文と、一致したパターンの中でも最も得点の高い結合価パターンとそ の格要素得点、そして候補文得点を表4に示す。


表 4: 最多格要素一致を満たした候補文と候補文得点
候補文 最大得点結合価パターンと格要素得点 候補文得点
ヨットは湖を巡る {乗り物(本体 (水圏))}が/は{場所}を巡る 11
  格要素得点8 + 格要素得点3  
与党は湖を巡る {主体 } が/は {場所} を 巡 る 6
  格要素得点3 + 格要素得点3  

4より、最多格要素一致を満たした候補文のそれぞれの得点は、「ヨッ トは湖を巡る」は{乗り物(本体(水圏))}の格要素得点が8点、{場所} が3点の計11点、一方「与党は湖を巡る」は{主体}が3点、{場所}が3点の計6 点ということが分かる。このため、候補の中 で最も候補文得点の高い候補文「ヨットは湖を巡る」を正解候補文とする。



平成14年5月1日