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動詞の分類

日本語の時間表現において中心的な役割をなすテンス・アスペクトは、全ての動 詞に共通しているものでなく、動詞の語彙的内容と深く関わっている。そのため 動詞分類は重要な意味を持つ。金田一[1]はアスペクト的意味を持 つ動詞を時間の長さによって、継続動詞と瞬間動詞に2分類した。これに対して、 奥田[2]は主 体の動作か主体の変化かという意味的特徴によって、動詞を分類した。英語との 対応を考える上で、[2]の分類は、[1]の継続か瞬間かによる分類 に比べて適していると思われる。そこで本研究では[2] を参考に動詞を以下の表1のように状態 動詞・内的動詞・外的動詞の三つに分類する。
 
Table 1: 動詞分類表
動詞の種類  
状態動詞 ある、いる  
  思考動詞 思う、望む  
内的動詞 知覚・感覚動詞 見える、聞こえる  
  動作動詞 走る、書く  
外的動詞 変化動詞 着く、終わる  


状態動詞は時間的な位置づけができない、「ある」、「いる」や、「値する」 などの存在や特性をとらえている動詞である。内的動詞は思考・知覚・感覚など、 人の内的事象をとらえている動詞であり、外的動詞は時間の中で開始、終了する 一般的な動詞である。内的動詞はさらに能動的な活動か、受動的な状態かによっ て思考動詞と知覚・感覚動詞に分類する。外的動詞は、動詞の側面のみをとらえる 動作動詞、そして主体・客体の変化を捉えている変化動詞に分類する。



2000-03-15