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本稿では,語尾形式が「タ」「ル」「テイル(テイタ)」「ル+ダロウ」の場合にお
ける日本語時間表現の英語への翻訳を,発話時,事象時,参照時の3つの時
点の時間関係からなる中間表現を介して行う方法を提案した.そ
の際,日本語側の動詞,時間副詞を時間的性質により分類し、時間関係特定の手がかりとした.
また,英語側の用法によって時間表現に違いが現れることがあるため,結
合価パターンを用いて用法の推定を行い、正しい時間表現への修正を行った.
提案した手法を和英辞典600文に適用した結果,一意正解率73.2%,複数選択正
解を含む正解率87.0%を得た.
今後は対象とする語尾形式を増やし,時間関係を詳細化することで正解率を向上
させる必要がある.
また,計算機に
実装することで,客観的な評価を行う予定である.
平成13年11月22日