次へ: 音素継続時間
上へ: 実験結果
戻る: 実験結果
計算した音素境界位置と人手によって付与された音素境界位置の差の平均値と
標準偏差を話者毎に求めた。求められた男性話者10名、女性話者10名の標準偏差
と平均値の平均を表3に示す.なお,各話者で調査された境界数
は、モーラ情報有りの場合約18000,モーラ情報無しの場合約17000箇所であった.
表:
音素境界位置
|
モーラ無し |
| | モーラ有り |
| |
| | |
|
DB |
境界数 |
| 平均値 |
| | 標準偏差 |
| 境界数 |
| 平均値 |
| | 標準偏差 |
|
|
|
| [ms] |
| | [ms] |
| |
| [ms] |
| | [ms] |
|
男性話者 |
181395 |
| -1.63 |
| | 22.79 |
| 167763 |
| -1.83 |
| | 21.44 |
|
女性話者 |
181336 |
| -0.76 |
| | 27.65 |
| 169817 |
| -0.37 |
| | 24.19 |
|
表3より,モーラ情報を使用することで,標準偏差が小さくなっていることがわかる.
モーラ情報を使用することにより,男性話者の場合の標準偏差は約
1.4ms精度が向上した.また女性話者の場合の標準偏差は約
3.5ms精度が向上した.
なお,全ての話者においてモーラ情報を使用することで標準偏差は小さくなった.
以上の実験により,モーラ情報の有効性が確かめられた.
次へ: 音素継続時間
上へ: 実験結果
戻る: 実験結果
平成14年2月22日