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モーラ情報とピッチ情報

特定話者の単語の発声において、単語のモーラ数および単語のモーラ位置(本論文で は以後、単語のモー ラ数と単語のモーラ位置をモーラ情報と呼ぶ)が決まれば、単語に よらずピッチ周波数がほぼ決まることが知られている[4]。

図1は[4]から引用し たもので、単一話者のナレータが発話した5モーラ語の地名、2.800件のピッチ周波数の平均 と分散をあらわしている。ピッチ周波数の解析はXwave+[5]を用いた。

この図より、単語によらずピッチ周波数の分散は小さく、ピッチ周波数は単語の モーラ数および単語のモーラ位置が決まれば、ほぼ決まることがわかる。 また、4、6モーラ語の単語も同様の傾向を示し、分散も同程度であったと報告さ れている。

これより、モーラ情報とピッチ情報の依存関係を持つと考えてよいため、 モーラ情報を使うことにより、ピッチ情報の効果を推定できると期待される。

図: 5モーラ語2,800件のピッチ周波数の平均値と分散
\includegraphics[scale=0.9,clip]{test.eps}




平成13年9月6日