以下に本論文で用いる用語の定義を行う.
以下に比較文の例を示す.例文3は対訳の比較文の例である.
(例文1)彼は私に比べ,背が高い.
(例文2)彼は私くらい疲れている.
(例文3)あなたは馬にはかなわない.
You are no match for a horse.
上の定義に該当してる文でも,
以下のような文は比較文とせず,本研究の対象外とする.
(例文4)彼はどちらかというと背が高い
(例文5)彼は倒れそうなくらい疲れてる
(例文6)私はたった500円しかもってない.
I have no more than 500 yen.
(例:「N1はN2と同じくらいKだ」の品詞列は[N1,N2,K]となる)
(例文7):的場君は驚いたことに私より背が高い
例文7は「N1はN2よりKだ」というパターンにあてはまる. 「驚いたことに」のパターン外意味として[強調,感嘆]となる.
(例文8):彼は私よりもテニスがうまい
例文8は「N1はN2よりKだ」というパターンにあてはまる. 「うまい」の変数意味情報として,[K:好印象]となる.