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概要:

機械翻訳における問題点の一つに、言語表現の構造の曖昧性の問題があ る。日本語では特に名詞句の構造が曖昧である。 従来の文法的情報のみによる構文解析では、名詞句の構造 を一意に決定することが困難であった。

そこで本研究では、 形容詞+「並列型名詞句」(形容詞+名詞+並列助詞+名詞)における、形容詞が抽象度の高い名詞を修飾するという点に着目した形容詞の係り先決定法を提案する。

具体的には、「形容詞+名詞A+並列助詞+名詞B」の、名詞Aと名詞Bの抽象度を 一般名詞意味属性を用いて計算し、抽象度の大小により形容詞の係り先を決定する 手法である。

本手法を検討するため、新聞記事1年分よりの293件に適用したところ、 88.4%の正解率を得、本手法の有効性が示された。



MatobaKazuyuki 平成11年4月16日