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はじめに

従来、数量表現の日英翻訳では助数詞とターゲット(対象とする名詞)の関係から翻訳規則を決定する研究[1]や、数量詞 とターゲットの意味関係から翻訳規則を決定する研究が行なわれている[2]。
しかし、これらの研究では,数詞、助数詞、名詞の組合せのみが対象とされており、接頭・接尾辞は研究の対 象とされていない。この原因は接頭・接尾辞自身意味を持たないた め訳を一意に定める必要性や一意に決定する条件が小さいためだと考えられる。
これに対して、接頭・接尾辞は新聞記事などにおいては数多く出現する。 そこで本研究では、従来の翻訳規則・精細度・数詞の桁数・助数詞・名詞の意味属性などに着目した接頭・接尾辞 の翻訳規則を提案する。 また、最も出現頻度の高い訳を正解とする翻 訳規則の正解率と比較すること本研究で作成した翻訳規則の有効性を評価する。 翻訳規則は毎日新聞10000文より抽出した数量表現504件から作成し、この規則を、 新聞記事(クローズドテスト)・ 機能試験文集(オープンテスト)に適用し、正解率を求める。この結果より全体の正解 率を示すことで接頭・接尾辞の翻訳規則の精度を示す。
本稿では2章に接頭・接尾辞の定義、分類、3章に各接頭・接頭辞の翻訳方法、4 章に評価実験、5章に考察、あとがきを示す。



平成13年5月10日