「数の概略」

「数の概略」はおよその数を表している。対訳コーパスでは、「数の 概略」の接頭・接尾辞には「約」(138件)、「前後」(16件)、「程度」(43件)、 「およそ」(2件)、「ぐらい」(1件)、「くらい」(3件、「ほど」(1件)、「と も」(1件)の8種類がある。このうち、ここでは頻度の高い「約」、「前後」、 「程度」を検討対象とする。
ここでは、「数の概略」に対して翻訳規則を以下の3種類A、B、Cに分類し，検討する。また、訳文の生成で は，規則A、B、Cの順に適用されるが，規則Ａが適用された表現も場合によって は規則Ｂ，規則Ｃが適用される。同様に 規則Ｂの適用され表現も場合によって規則Ｃが適用される。従って，最終的に翻訳方法が決定されるのは，規則Ｃの適 用後である。

規則A:従来の人間用の辞書や文法書から抽出した規則

規則B:接頭・接尾辞の固有の規則

規則C:複数の解を正解とする規則