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オープンテスト、クローズドテストを行なった結果、本研究で考案した翻訳方法
の正解率はそれぞれ、70%、66%であった。また、デフォルト値はそれぞれ49%、
61%であった。これより、本研究の正解率はデフォルト値より上昇することが
解った。
実験結果によれば,新聞記事の場合は,デフォルト値に比べて翻訳精度が向上したのに対して,翻訳機能試験文の場
合の翻訳精度の向上効果は小さい。これは,オープンテストとクローズドテストの違いにもよるが,新聞記事では,接
頭接尾辞の用法がかなり限定されていて,正解率(75%)の高い「数の概略」の出現頻度(39%)が高いのに対して,機能
試験文の数量表現では,接頭・接尾辞が多彩な意味に使用されていることが原因と見られる。
また,新聞記事の場合も,翻訳の精度は必ずしも満足できるレベルにはないが,これば,本検討による規則が,接
頭・接尾辞に対して訳語を生成することを前提としているのに対して,実際の翻訳では,訳語が省略される場合がかな
り存在することが原因で,今後,省略の可能な条件についても検討を行う必要がある。
平成13年3月22日